2016年10月12日水曜日

1月分の保護費を2日で費消(さいたま市南区)


平成28年(わ)第1128号

田村 文哉(24、生活保護受給者)

窃盗

【概要】
平成28年8月12日、武蔵浦和駅に隣接するショッピングモール内の靴店で、店員が目を離した隙にスニーカー2足とブーツ1足(販売価格合計35100円)を盗もうとしましたが、警備係の女性に呼び止められました。

生活費に困窮したので、換金目的の犯行と言いますが、8月5日に保護費74230円が被告人口座に振り込まれていますが、犯行当時の所持金は100円だったといいます。
つまり単純計算で一日1万円が被告人のパチンコ代(負け)に消えています。(実際には2日で使い切った様です

平成25年に(恐らく北海道で)無免許運転でひき逃げ事故を起こして懲役1年2月の執行猶予判決(4年)を受け、執行猶予期間中です。執行猶予が取消される事を考えなかったのかとの問いには「もう(執行猶予期間が)切れていると思った」と述べますが、平成26、27年の間に詐欺容疑で4度逮捕(不起訴処分)されていますから、前刑判決後間もなくから「何らかの怪しげな事」に手を染めていた様です。執行猶予を気にしていなかったと考えるのが自然の様です。

高校中退後、塗装工として稼働して、その後働かずに生活保護を受給して現在に至る被告人ですが、本件の犯行動機を「貧困のため」と弁解しています。
他方、両親は北海道に健在の様ですが、埼玉県で生活保護(でパチンコ)三昧の理由が分かりません。仕事も無いのに帰らない理由を問われた被告人は「何となく」と答えますし、以前の職場(北海道の)からは雇用する旨の話があるといいます、つまりは働きたく無いだけの様です。

【求刑】
懲役1年2月

「何かおかしい事あります?」
検事が思わず問いかけます、傍聴席から見ても深刻さが微塵も感じられませんが、検事から見える被告人の表情はにやけていた様です。
終始、くねくねと身体をくねらせて落ち着きに欠ける印象です。

どうやら、人語を解する事が困難な様です。

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