2016年10月12日水曜日

JCのチクビを盗撮してクビ(数学教師)

平成28年(わ)第875号

中学校数学教師 (30代)

児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反

【概要】
平成28年2月9日、被告人が自家用車内に入れていた荷物を盗まれました。後に盗まれた荷物は発見されますが、発見品に被害届に記載がないポータブルHDDが含まれていた為、警察が所有者確認の目的で中のデータを調べたところ、仰天の児童ポルノが発見されてしまったという経緯の様です。
被告人が学校での激務(自身の日常業務をその様に説明しています)の合間を縫って盗撮した「お宝映像だったのです」。

画像の内訳
平成27年5月14日、午後に内科検診が行われる中学校内の教育相談室に、早朝に出勤して盗撮目的で小型カメラを設置しました。同日、夜?カメラは回収され、後に動画データは被告人PCへ移動された模様です。

平成27年5月21日、14日と同様に無いか検診の為に早出、残業しました。

平成27年7月9日、早朝から出勤してプールの更衣室に小型カメラ(広角レンズといっ
ていました)を設置しています。

被告人は自身の学校での業務を朝の6時半ごろに出勤して、終了時刻が9時頃だったと説明し、情状証人として出廷した父親も同様に朝早く夜遅かったと述べます。
他方、被告人は前妻と別居を経て離婚していますが、別居後間もなく別の女性と同居していた様ですから、激務と言われても女性を口説く時間があるのですから、にわかに信じられません。
朝早く出勤してカメラを仕掛け、夜遅くカメラを回収していただけとも思えます。
因に被告人は小型カメラを6台所有していたといいます。

被告人は自身の仕事が大変だったと弁解する理由を、学年副主任、進路担当等の職務をやらされたからだと主張しています。(ストレスが犯行の原因だと言いたげです)

被告人は大学生時代から中学生くらいの裸に興味が有ったと自覚していたと述べ、中学校の教師になったら危険だとは思わなかったのか?との検事の問いには、「盗撮するつもりは無かった」と的外れの回答をしますから、もしかしたら更に犯行がエスカレートする可能性が有ったかも知れません。

【求刑】
懲役3年(弁護人は社会内処遇を主張します)


【私感】
親子揃っての過大な仕事のストレスアピールが鼻につきます。
校長や教育委員会が犯行の原因だと主張している様に聞こえます。

多忙によるストレスを犯行のきっかけだと言いたげですが、多忙にも関わらず犯行を行っている事からは被告人の「強固な犯意」を感じます。

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